えっ、日銀が債務超過? |
日銀バランスシートが500兆円突破 膨らむ出口リスクに警戒感 2017年 06月 2日 11:27 JST
[東京 2日 ロイター] - 日銀のバランスシートが初めて500 兆円を突破した。2013年4月に導入した量的・質的金融緩和 (QQE)によって、市場から大規模な長期国債の買い入れを継続 しているためだ。それでも目標とする物価2%への道のりは遠く、 市場からは、バランスシートの膨張とともに、将来的な出口のリス クも膨らんでいる、との指摘が出ている。
日銀が2日に公表した営業毎旬報告によると、5月末現在の日銀の 資産と負債の残高は500兆8008億円と初めて500兆円を超 え、GDP(国内総生産)に匹敵する規模に膨らんだ。1年前から 約75兆円増加し、QQE導入前の2013年3月末の164兆3 123億円と比べて3倍超となる。
資産サイドの国債の保有額は427兆2495億円と国債発行総額 の4割程度を占める。特に、このうち長期国債は390兆1912 億円となり、QQE導入前の63兆円程度から6倍超とハイペース の増加を続けている。
もっとも、日銀は昨年9月の長短金利を操作対象とした「長短金利 操作付き量的・質的金融緩和」の導入後も、長期国債の買い入れは 保有額を年間約80兆円増加させることをめどとしているが、5月 末の長期国債残高は前年比71兆円程度の増加にとどまった。
国債保有の増加に伴い、負債サイドは金融機関が日銀に預けている 当座預金残高が拡大。351兆6824億円とQQE導入前の約5 8兆円から、こちらも6倍超に膨らんだ。
日銀は黒田東彦総裁のもと、物価2%目標を2年程度で達成すると 宣言してQQEを導入し、その後に同政策を拡大、マイナス金利政 策やイールドカーブ・コントロール(YCC)政策などを追加して 緩和策を強化してきたが、足元の消費者物価上昇率はゼロ%程度で 低迷を続けている。
依然として物価2%目標の実現が遠い中、市場では、長期化する大 規模緩和の副作用や、将来的な出口戦略が困難になる可能性に警戒 感が強まりつつある。
出口局面では、当座預金の超過準備に対する付利を引き上げること が想定されるが、大量に保有する低利の長期国債との間で逆ざやが 発生する公算が大きい。緩和策の長期化によってバランスシートの 拡大が続けば出口戦略の困難さが増すとともに、日銀財務の悪化度 合いも大きくなり、通貨の信認のき損や、国庫納付金の減少による 国の財政への影響などを懸念する声もある。 (伊藤純夫) ロイター
「うわ~、朝日新聞も突っ込んだ詳しい金融の記事を書くようにな ったのか~(^_-)」と思ったら、↑ロイターでした。 面白い記事だなぁ~と思って保存してから、ブログに書くまでに、 かなり時間が経ってるので、どこから取った記事かわからなくな ってしまってますかね。(>_<)
このブログのタイトルを「えっ、日銀が債務超過?」としましたが、 日銀が債務超過になることって、あるんですかねぇ? まぁ、普通の会社なら、どんどん借金をして、バカスカ設備投資し たのはいいが、商品が全く売れず、「お金返して~」と言われても、 「お金ありませ~ん」となると、債務超過となりそうですけど。
銀行の債務超過って、ありますかねぇ? あっ、あるか。 預金者から預かったお金をじゃんじゃん融資して、でも、それが 返って来ない。預金者から「お金返せ~」と求められても、「すみま せん、お金ないんです」となったら、債務超過となりますか。
2段落目 >日銀の資産と負債の残高は500兆8008億円と初めて500 >兆円を超え・・・ とあるから、日銀でも、理屈の上では、債務超過もありそうですけ ど、でも、あれですよねぇ、日銀なら、お金が足りなくなっても、 自分のところでお札を刷ればいいような、、、?
まぁでも、どんどん刷ってると、ハイパーインフレになったりと、 困ったことにもなりそうですよねぇ。(T_T) 怖い怖い!
3段落目 >資産サイドの国債の保有額は427兆2495億円・・・ とありますが。
日銀が持ってる国債が「資産」になるんですね。 では、負債はというと、5段落目 >国債保有の増加に伴い、負債サイドは金融機関が日銀に預けて >いる当座預金残高が拡大 だそうで。
むむむ。 政府(財務省ですか)が国債を発行し、銀行などが購入するわけで すよねぇ。 それを今度は日銀が「売ってくれ~」と買いあさると。
そうやって買った国債が日銀の「資産」となって、その国債の代金 を日銀当座預金のそれそれの銀行の口座に支払う。 その当座預金の残高が日銀の「負債」になってるんですか、、、。
う~ん、日銀が購入した国債の代金を日銀当座預金に入れるから 日銀の負債となるんですよねぇ? そうしないで、直接、三井住友銀行なら三井住友銀行の本店に振 り込んだらどうですかねぇ?
「日銀当座預金に入れといたから、そちらの銀行の都合に合わせて 好きな時に引き出して使ってね」 などと言ってるから、負債がどんどん増えて行くのでは?!
振込の手数料って、かかるのかなぁ~? まっいいか。(*^^*)
5段落目の続き。 >351兆6824億円とQQE導入前の約58兆円から、こち >らも6倍超に膨らんだ とありますが。
ん? 6倍超? 2つ上の3段落目の最後には >このうち長期国債は390兆1912億円となり、QQE導入前 >の63兆円程度から6倍超とハイペースの増加を続けている とありますよ。
日銀の持つ長期国債はQQE導入前から6倍。 日銀の当座預金はQQE導入前から6倍。 なんか、見事な一致?
まぁ、実際はそうではないんでしょうけど、私のイメージでは、 日銀の当座預金というと、日銀の地下の鉄格子と厚い鉄の扉の 向こうにある金庫室に札束が保管してあるというイメージです が。
黒ちゃん(黒田東彦・日銀総裁)は、異次元の金融緩和をやって 2年で物価を2%上げます!とか言ってましたけど、2%の物価上昇 はほど遠く、、、。
それもそのはず! 国債の代金に支払ったお金は、ほとんど自分の足元に、日銀の 地下金庫に眠っていたということですか。(←私のイメージです)
いやぁ~、それにしても、最初に戻りますが、1段落目 >日銀のバランスシートが初めて500兆円を突破した というんですが。
こちら、↓。 FRB、ECBの金融政策及びその国債市場への影響 2015年2月25日 みずほ総合研究所 ↑こちらのP.6 「中央銀?のバランスシートは大幅拡大」には >・現状のペースで資産規模の拡大を続ければ、2017年には名目GDP >比100%を超える可能性 とありますよ。
2年前の予測がピッタリ当たってるじゃないですか!\(^o^)/ 黒ちゃんの「物価上昇率を2%にする!」というのは当たらない(実現 できない)のに、こちらの予測は当たるんですねぇ~。(^_-)
で、そこの6ページにあるグラフですが。 FRBはアメリカですよねぇ。ECBはヨーロッパですか。 どちらも20%台なのに、日銀は、500兆円ということは約100%でしょ。 大丈夫ですかねぇ?
20%台のアメリカFRBは、すでに出口に向かう出口戦略の途上でしょ? 日銀は、まだまだこれからも買いあさります!と言ってて、ホントに 大丈夫なんですかねぇ?
な~んか心配になったので、景気のいい話をどうぞ。(?)↓。
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学生の囲い込み過熱=就活ヤマ場、既に内々定も
企業の採用面接が1日解禁され、2018年春卒業の大学生らの 就職活動はヤマ場を迎えた。一部の就職情報大手では、既に3人に 1人が事実上の内定(内々定)を得ているとの調査結果も出ている。 昨年以上に「売り手市場」となり、企業による学生の囲い込みが過 熱している。
経団連の指針は採用活動の解禁日について、会社説明会が3月1 日、面接が6月1日と規定している。ただ、深刻化する人手不足に 対する企業の危機感は強い。「ブラック企業」の社会問題化や政府 主導の働き方改革の本格化を受け、学生の労働条件に対する関心が 高まる中、今年は休暇の多さや残業の少なさなどをアピールする企 業も目立つ。
また、経団連に未加盟のITベンチャーや外資系企業は早めに内 々定を出す傾向にあるが、加盟企業の間でも指針に縛られず人材を 囲い込む動きが例年以上に広がっている。
明治大学の就職キャリア支援部の舟戸一治部長は「インターンシ ップ(就業体験)などで(説明会の解禁前に)学生と接触を図る機 会を増やした企業が多い」と指摘。学生からは、経団連加盟の上場 企業から「昨年末段階で内々定をもらった」(都内大学の男子学生) との声も上がっている。
就職情報大手のディスコ(東京)の調査では、5月1日時点の内 々定率は前年同月比8.4ポイント増の37.5%。売り手市場の 中で辞退者が出ることを織り込み、多めに内々定を出している企業 は少なくない。
マイナビの栗田卓也HRリサーチ部長は「6月に内定を得られな くても、情報収集を続ければ納得できる企業と出会える機会も十分 にある」と強調している。 (2017/06/01-19:01) 時事通信
ね、景気のいい話じゃないですか~。(^o^) 上の記事にはないですが、「バブル期以来」とか「バブル並み」という 言葉も見られますよねぇ。
この記事よりかなり前に見た記憶がありますが、大手企業で「売り 手市場」となってるが、中堅・中小企業はもっと大変。採用希望人 数を集められなくて苦労しているという人事担当者もいるとか。
こうなると、「バブルの再来か?!」とバブルの時が頭をよぎります よ~。 あっそうか、バブルを知らない世代もいるんですよねぇ。 ものごころ付いた頃にはバブルは終わっていたとか、生まれてから ずっと不況ですとか、、、。(T_T)
では、バブルの復習をしてみますか。 こちらは織田裕二主演の映画ですが、↓。 「就職戦線異状なし」 マスコミ志望の学生の就活の話で、ちょうど時期がバブルの頃と。 「どんなときも/就職戦線異状アリ」 ↑YOUTUBEですが、「就職戦線異状アリ」となってるので、検索して も出てきませんよ。(だから生き残ってるのかも)
まぁ、そのようにバブルに浮かれてた時代もあるのですが、その バブルがなぜというのかどのように始まったかを検証した番組↓。 NHKスペシャル・戦後50年「その時日本は」最終回・プラザ合意
ここでバブルの話を持ち出したのは、バブルの前は「円高不況」だっ たわけですよ。 それで、「不況をどうにかしてくれ~」という国民の声に押され、ひ たすら不況対策に取り組んでいたら、、、 「バブルになっちゃった~」 と「でっかくなっちゃった~」というマギー審司のギャグのようなこ とになるんですが。
この中曽根康弘・元首相のもとで起こったことは、今の安倍っち(安倍 晋三・首相)が「ニッポンを取り戻す!」とか言って、アベノミクスの エンジンを思いっきりふかしてデフレ対策に取り組んでる様子と似 てるのでは?と思うからです。
上のNHKスペシャルの番組の55分くらいに当時の大蔵大臣だった宮沢 喜一先生(故人)が、う~んと頭をかしげて「円高不況対策に追われて いたあの時に、スクリューを逆回転できたかというと、、、それは 無理だったんじゃないかと、、、」みたいに語るのが印象的ですが。
つまりつまり、デフレ対策に追われる安倍っちにとって、「売り手 市場」という現象が出て来ることは「アベノミクスの成果です!」と 自慢げに語れることかもしれないけど、実は後から考えると、その ときから別の対策を始めなきゃならなかったんだということ。
人口減少社会に突入してるわけでしょ? 失業率が下がった、有効求人倍率が全国で1を超えた。アベノミク スの成果です!などと浮かれてないで、早く人口減少社会に適した 経済構造に変えていく取り組みが必要なのでは、、、。
何十年後かのNHKスペシャルには誰が出るんでしょうねぇ? 「そうですねぇ、あの時、アベノミクスの成果だぁ~!などと浮か れてないで、量から質への転換、量を増やすことから質を高める政 策に変更できていればねぇ~、、、」 と語ってくれるのでは。
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